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ポンプは鋳物溶接
▲ポンプの亀裂
39年ぶりの大雪で「ポンプが割れたので溶接してください」
現場を見に行くとバキッと亀裂が入っています。理由は凍結でしょう
完全に水抜きをしていないと凍結で割れるおそれがありますので注意しましょう。
とは言っても溶接できるのでしょうか?仮にできたとしてもポンプ内は
真空にならないといけないので、溶接できない場所から
エアーが入ると水は上がらないこれを「エア噛み」といいます。
大雪で凍結しパッキンが割れ、ポンプが割れ、部品がメーカーに届くのに1ヶ月かかるらしく
どうしてもこのポンプでネギに水をやらないといけないので
急処置でもいいので溶接おねがいします。と言われたらこの老兵いや老獪いやこの道35年の
超ベテラン工場長小川誠一氏(嫁の誕生日2.12にドレスをプレゼントすると言っていた)に鋳物の溶接をお願いする他に選択はありません。
割れも強烈ですが、問題点はポンプ内の錆がひどいので溶接が上手く乗るのか!
まずは表面の不純物(汚れ、塗装)を取り除くのにガスで焼きます。動画内でも「焼くとは消毒といっしょたい!」と言っています。
鋳物専用の溶接棒でやるのですが、鋳物溶接は乾いた音ではなくドロッとしていますね。
ほら!やっぱりブロー(巣)ができました。これは中からの錆が影響していると思います。
イクメン議員と違い、想定内の事ですので削ってもう一度、溶接をやります。
この中の錆です。
漫画ブラックジャックみたいになりましたが、見た感じでは、エア噛みはないと信じます。
ブレーカーを入れるとき緊張しましたが、みごとにポンプは稼動いたしました。
ネギにに水が行き渡って一件落着ですね。